富士通は2月17日、愛知教育大学と連携し、植物分類学や保全生態学への学術貢献を目的として市民参加型の全国タンポポ調査を開始すると発表した。
この調査には、GPSを搭載した携帯電話のカメラ機能を使って撮影した生物の情報をデータベースに蓄積し、地図情報とマッピングすることによって情報の閲覧・分析を支援する富士通エフ・アイ・ピーの「携帯フォトシステム」が利用される。
なお、データベースに蓄積されるデータは撮影画像に記録されたExif情報がもとになるため、Exif編集ソフトと緯度経度を取得する地図ソフト(同社はフリーソフト「F6 Exif」と国土地理院の地図閲覧サービス「ウォッちず」を推奨している)があれば、GPSを搭載していない携帯電話やデジタルカメラでも調査に参加することができる。
調査実施期間は2011年2月22日~2011年9月30日。撮影した画像の送付先メールアドレスは、上記の「みんなで創ろう全国タンポポ前線マップ」のサイト上で2月22日に公開される予定。
同社は昨年、グループ企業の社員や家族を対象とした「全国タンポポ分布調査」を試行しているが、今回の調査で対象を全国の市民に拡大することで大量のデータ送付が予想されるため、スケールアウトが容易だとされる同社の「オンデマンド仮想システムサービス」をインフラとして活用する。