NTT、NEC、沖電気工業、富士通、三菱電機は2月8日、総務省の「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」の一環として取り組んでいる「「ICTを用いた環境負荷低減」に関する実証実験を3月2日に一般公開すると発表した。

同実験は、オフィスや家庭で、家電・機器やセンサーからの情報収集・制御を実施するためのインタフェース要件の策定やネットワーク上で機器を操作するためのプロトコルの仕様などを標準化することにより、設備の共通化・低廉化を図り、遠隔制御や監視制御などのサービスの普及拡大を促進するとともに、環境負荷低減を実現することを目的としたもの。

実験は、「ネットワークインタフェースの標準化による環境負荷低減に関する実験」と「環境負荷低減に資するサービス普及のための中間及び管理プラットフォームインタフェースの標準化に関する実験」の2種類が行われる。

ネットワークインタフェースの標準化による環境負荷低減の実験の概要

環境負荷低減に資するサービス普及のための中間及び管理プラットフォームインタフェースの標準化に関する実験の概要

環境負荷低減に資するサービス普及のための中間及び管理プラットフォームインタフェースの標準化に関する実験では、各ベンダーで実験を分担している。

NTTは「HEMS サービス」や「アンテナ設置条件による電波干渉診断」、NECは「人の動線認識による省エネ制御システム」や「PoEによるオフィス機器の電力供給制御」、富士通は「住宅向け省エネサービスに向けたプラットフォームの実証」や「小規模店舗向け省エネサービスに向けたプラットフォームの実証」、三菱電機は「住宅環境可視化フィードバック制御」や「屋外フィールドオンデマンド遠隔監視」などを行う。沖電気は省電力無線マルチホップ方式を用いたセンサー情報や利用者の状況に応じたセンサー情報を提供する。

実証実験への参加受付は2月28日までWebページで行っている。