サンディスク 代表取締役 マネージング・ディレクター 青柳マテウ氏

サンディスクは、同社コンパクトフラッシュの最上位クラスであるSanDisk Extreme Proシリーズの新製品として、128GBモデルを追加するとともに、SDカードシリーズの最上位クラスとなるSanDisk Extreme Pro SDHC UHS-Iカード(以下、SDHC UHS-Iカード)3モデルを追加した。

冒頭挨拶したサンディスク 代表取締役 マネージング・ディレクター 青柳マテウ氏は、「サンディスクにとって、2010年は非常にいい年であった。デジタルカメラの高画素化、スマートフォンの普及によって、大容量メモリへのニーズが高まった。先週、米SanDiskの決算発表があったが、法人部門の売り上げは過去最高を記録した」と、同社の業績の好調さをアピールした。

SanDisk Extreme Pro コンパクトフラッシュシリーズ

SanDisk Extreme Pro コンパクトフラッシュ 128GBモデル

SanDisk Extreme Pro コンパクトフラッシュの128GBモデルでは、書き込み速度が従来の90MB/秒から100MB/秒に高速化されており、ハイエンドのデジタル一眼レフカメラや業務用のデジタルビデオカメラでの用途を想定している。価格はオープンで、店頭予想価格は15万円前後。3月発売を予定している。

SanDisk Extreme Pro SDHC UHS-Iカード

一方、SDHC UHS-Iカードは、容量として8GB、16GB、32GBがラインナップ。価格はオープンで、店頭予想価格はそれぞれ6,000円、12,000円、23,000円。2日より出荷が開始された。

SanDisk Extreme Pro SDHC UHS-Iカード

転送速度104MB/sのSD 3.0規格のUHS(Ultra High Speed)テクノロジーに対応し、最大45MB/秒の読み取り・書き込み速度を実現している。サンディスク独自のパワー・コア・コントローラーを搭載し、4段積層プロセッシング技術を採用。4層のメモリダイへの同時アクセスにより、大容量データ処理が可能だという。また、データが動画か静止画かを判断し、どのメモリ領域に書き込み保存するかを判断するなど、ファイルサイズに合わせてパフォーマンスを最適化するデータプロセシングを行う。

UHS(Ultra High Speed)テクノロジーに対応

パワー・コア・コントローラーを搭載

サンディスク マーケティング ディレクター大木和彦氏

また、電源不良などの不慮の事態が発生しても、すでに保存済みのデータには影響を与えない保全機能や、カード全体に平均的にデータを分散することにより、カード寿命を延ばすアドバンスト・システム・マネジメント機能を備える。

サンディスク マーケティング ディレクターの大木和彦氏は、同社の調査ではHD動画対応デジカメの77%が動画を利用しており、2010年12月現在で83%のデジカメがHD動画に対応していることを考えると、コンパクトデジカメには8GB以上、一眼レフには16GB以上のカードがお勧めだとした。

サンディスクが行ったHD動画対応デジカメ所有者の動画利用状況

メモリ容量別の動画と静止画の保存可能容量の目安