パナソニックは、レッツノートシリーズで最大となるフルHD対応の15.6型ノートPC「B10シリーズ」を発表、都内で記者発表を開催した。店頭モデルと同社直販サイト「マイレッツ倶楽部」モデルの2種類が用意され、店頭モデルは3月11日発売で、店頭予想価格は175,000円前後、マイレッツ倶楽部モデルは3月19日発売で、価格は237,000円から。

レッツノート「B10シリーズ」

パナソニック AVCネットワーク社 システム事業グループ ITプロダクツビジネスユニット ビジネスユニット長 奥田茂雄氏

パナソニック AVCネットワーク社 システム事業グループ ITプロダクツビジネスユニット ビジネスユニット長の奥田茂雄氏は、新商品発売の背景を、「パナソニックでは、PCを外に持ち出して利用することに注力して、軽さ、長時間駆動、堅牢性にこだわってきた。これまで、A4ノートは単なるデスクトップの置き換えで、モバイルでは利用されないと思っていたが、アンケート調査の結果、約4割の人がモバイルでも使用していることがわかった。ただ、これらの人たちは、重く、バッテリ駆動の短いノートPCをしかたなくモバイルで使っている。そこで、われわれがこれまで培ってきたモバイル技術を活かすことによって、お客様のお役に立てると考えた」と説明する。

開発のきっかけとなったアンケート調査結果

パナソニック AVCネットワーク社 システム事業グループ ITプロダクツビジネスユニット テクノロジーセンター 主任技師 坂田厚志氏

製品を開発するにあたって同社がもっともこだわった点は「軽さ」だという。パナソニック AVCネットワーク社 システム事業グループ ITプロダクツビジネスユニット テクノロジーセンター 主任技師の坂田厚志氏は、「他社の13インチクラスの重量を目指しました」と語る。その結果が、他社の15.6型ノートPCに比べ約1kg軽い約1.88kgという重量だったのだという。そのため、今回軽量のファンを新たに開発している。

B10を構成する各パーツ

軽量化のため新たに開発したファン

B10の重量1,880g、バッテリ駆動約6時間は、同社によれば15.6型の光学ドライブ搭載ノートPCとしては、世界最軽量、世界最長駆動だという(1月27日現在)。

また、操作性にもこだわり、液晶はフルHD(1,920×1,080ドット)対応で、独自アプリケーションである「画面分割ユーティティ」を搭載し、2分割(2パターン)、3分割(6パターン)、4分割(2パターン)の計10パターンを画面で選択して切り替えることができる。分割されたそれぞれの画面の大きさは、ユーザーがカスマイズすることも可能だ。

「画面分割ユーティティ」

そのほか、上下にボタンを配置することで、キーボードから手を離さずに操作可能な円形ホイールパッドを採用したほか、キーピッチ19mm、キーストローク3mmで、タイプ音を抑えた静音設計のキーボードを新たに開発。キーボードの右端には、画像解像度、ワイヤレスのON/OFF、光学ドライブ電源のON/OFFの切り替えができるユーティリティボタンを配置している。

B10のキーボード

坂田氏は、「テストで23インチの液晶と操作性を比較しましたが、ほとんど変わりませんでした」と語り、デスクトップ並の操作性をアピールした。

店頭モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-2520M vPro(2.50GHz)、チップセットがMobile Intel QM67 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics3000(CPU内蔵)、メモリがDDR3 SDRAM 4GB(最大8GB)、ストレージが500GB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、ディスプレイが15.6型ワイドTFT液晶(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 7 Professional 32/64bit版。

レッツノート「B10シリーズ」

インタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、USB 2.0×3、D-Sub、HDMI、マイク入力、オーディオ出力、SDXC対応SDダイレクトスロットなど。バッテリタイプはリチウムイオンで、駆動時間は約6時間(標準のバッテリL)。外形サイズは、W370.8×D229×H31.4~43.2mm。重量は約1.88kg(バッテリL)。