ウェブトレンズ・ジャパン 代表取締役社長 木村和之氏

ウェブトレンズ・ジャパンは12月14日、デジタルマーケティングの成熟度を分析するフレームワーク「Webtrends Digital Marketing Maturity Model」(デジタルマーケティング成熟度モデル。以下、DM3)を発表した。DM3をベースにした無償の成熟度測定ツールをWeb上で提供していくほか、コンサルティングサービスも提供していく。

ウェブトレンズはデジタルマーケティングをサポートするツール群を販売する企業。セグメント/ターゲティングからデータの収集/解析までさまざまな種類のソリューションを提供する。Webサイトだけでなく、ソーシャルメディアや検索キーワード広告にも対応し、利用者の属性や行動を関連付けてマーケティング効果を計測することができる。

米Webtrends Chief Marketing OfficerのHope Frank氏

今回発表されたDM3は、オペレーションや組織体制、メンバーの専門知識も含めてマーケティングチームの現状を評価し、改善方法を提示する標準フレームワーク。以下の6分野によって構成されている。

  • 測定戦略(Measurement Strategy)
  • 解析リソースと課題分野の専門知識(Analytics Resource & Domain Expertise)
  • データ統合と可視化(Data Integration & Visualization)
  • 分析と考察/仮説(Analysis & Insight)
  • 情報/課題共有とプロセス管理(Adoption & Governance)
  • 最適化と改善の実行(Ongoing Optimization)

これらを「Webサイト解析(Website Analytics)」、「新規顧客獲得マーケティング(Acquisition Marketing)」、「囲い込みマーケティング(Retention Marketing)」の3チャネルで実施し、成熟度と将来の目標を割り出していく。

米Webtrends Digital Marketing Optimization Practiceのディレクターを務めるJason Widup氏

DM3による評価は、1月4日よりウェブトレンズ・ジャパンのWebサイトから無償で利用できるようになる予定。上記3チャネルに対してそれぞれ6問ずつ質問が用意されており、概ね5分~15分で入力が終わるという。評価結果は後日メールにて報告され、希望者に対しては有償のコンサルティングサービスも提供していく。なお、評価作業は基本的に米国のWebtrendsにて実施され、業界平均などもレポートされる。

また、ウェブトレンズ・ジャパンはDM3に併せて、Facebook向け解析ソリューション「Webtrends Analytics for Facebook」を国内向けに提供していくことも発表。Facebookのトラッキング/計測ツールを提供し、Facebook内のファンページの最適化などを支援していく。