LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVMのC/C++コンパイラであるClangがまたひとつのマイルストーンに到達した。[cfe-dev] Clang builds a working Linux Kernel (Boots to RL5 with SMP, networking and X, self hosts)の報告によれば、LLVM Clangを使ってLinuxカーネル2.6.36/SMP版のビルドに成功したという。同カーネルを使ってXの利用とネットワークの利用も確認したと報告されている。

LLVM Clangは2010年2月にセルフホスティングに到達。OSSのC/C++コンパイラはGCCが代表的な存在だが、ライセンスがGPLv3に移行してからOSSのプロジェクトの対応が2つに分かれ始めている。GPLv3ライセンスを採用したためにGPLv2での最後の提供となるGCC 4.2.1で採用を停止するケースと、GCCの最新版を常に積極的に採用するケースだ。

LLVM Clangの採用を進めるプロジェクトにはFreeBSDなどがある。最新のLLVMはlibstdc++をBSDをライセンスのlibc++への置き換えを進めるなど、こうしたプロジェクトが採用しやすい状況が揃ってきている。FreeBSDのみならずLinuxもビルドできることが示されたことで、LLVM Clangが一定の水準に到達していることが伺える。