ウィザード画面で簡単にScaffoldを生成
MyEclipse for Spring 8.6のScafflodingはウィザード画面が提供されており簡単な操作でScaffoldを生成することができる※7。また、SpringやHibernateなどのライブラリはすべてMyEclipse for Springが用意してくれるためダウンロードして収集する必要がない。簡単さを読者に実感して頂くために操作の流れ(一部省略)を以下に示す※8。
※7 ウィザード画面ではなくコマンドラインでSpringベースのScaffoldingを提供するツールとしてSpring Rooがある。Spring RooとMyEclipse for Springの違いについて以下のURLで言及されている。
http://www.myeclipseide.com/me4s/faqs/faqstoolcomparison.php※8 操作の詳細は以下のURLをご参照願う。
http://www.myeclipseide.com/module-htmlpages-display-pid-7.html#spring
MyEclipseのWebプロジェクト(もしくはEclipseの動的Webプロジェクト)のコンテキストメニューで「Scaffold Spring CRUD Application from...」を選択する(図2)。
Scaffoldの生成元を選択する。本稿ではデータベースのスキーマを選択した例を示す(図3)。
Scaffoldingの対象のテーブルを選択する。MyEclipse for Spring 8.6にはApache Derby※9が同梱されており「CLASSICCARS」というスキーマが用意されている。本稿でも利用している(図4)。
※9 Apache Software Foundationが開発しているJavaで作られたRDBMS。
http://db.apache.org/derby/
パッケージ名を指定する。「Base Package」の枠に入力したパッケージ名を元に各層のパッケージ名が自動的に入力される。本稿では「Base Package」のパッケージ名として「sample」を入力した例を示す(図5)。
Web層のタイプを選択する。複数の選択も可能である。本稿では「Adobe Flex」「Google Web Toolkit」「iPhone」を選択した例を示す(図6)。
コードの出力先を指定する。Javaのソースコードはデフォルトでは「/generated」フォルダ配下に出力される(図7)。
ウィザード画面の操作の流れは以上である。生成されたScaffoldのデプロイは以下のコンテキストメニューで行うことができる(図8)。
デプロイが完了すると、選択したWeb層の画面にアクセスすることができる。本稿で選択した「Adobe Flex」「Google Web Toolkit」「iPhone」の画面をそれぞれ示す(図9~11)。
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図11 : iPhoneの画面(genuitec社が提供する製品「MobiOne」に含まれるiPhoneのエミュレータを使用) |