Mozilla LabsのAzaが使う10のアドオン

アドオンでFirefoxをカスタマイズしはじめると気になるのが、他人の使っているアドオンだ。Add-ons for Firefoxで提供されているエクステンションの数は13,000を超えている。検索して調査するのが面倒くさいと考えはじめているユーザもいるだろう。こうなってくると、誰か有名人が使っているエクステンションをそのまま真似て使いたいと考えるのは自然な発想だ。

Mozilla LabsのメンバーでありJetpackやUbiquityの開発者であるAza Raskin氏の来日に合わせ、氏が使っているアドオンを紹介してもらった。Aza Raskin氏が使っているアドオンは次のとおり。(なお、インタビュー自体は2009年11月当時の話なので内容がすでに古くなってしまったものがある。その点は括弧書きで適宜補説する。)

Ubiquity

Aza Raskin氏がもっともよく使っているエクステンションはUbiquityだという。Ubiquityの開発者でもあり、当然といえば当然。(現在は最新のJetpackへ置き換わったと見るべき)

Jetpack

こちらもよく使っているというJetpack。今まさに開発が進められているエクステンションであり、Jetpackの開発者なのだからこれも当然。

Firebug

開発者にもっとも人気のある開発ツールFirebug。開発版ではなくAdd-ons for Firefoxで提供されている安定版を使っていた。

Google Gears

オフラインにおけるJavaScriptアプリケーションの実行をサポートするGoogle Gears。(すでに廃止されており、ブラウザがネイティブ実装するように状況は変わりつつある)

Weave Sync

ブックマークやパスワードなどの共有を実現するWeave Sync。(Firefox SyncとしてFirefox 4にデフォルト導入される見通し)

Ambient News

アドレスバーに「about:news」と入力することでニュースダイジェストを表示させることができるエクステンションAmbient News。Firefox 4以降で導入されることになるホームタブはもともとAmbient Newsのようなものがアイディアの根底にある。

Cooliris

Facebook、Google Images、YouTube、Flickrなどさまざまなソースから画像を3Dウォールにして表示するエクステンションCooliris。対応しているOSはWindows、Mac OS X、Linux。

Tree Style Tab

タブをツリー上に表示するTree Style Tabエクステンション。新しくタブを開くと、そこにぶら下がるようにツリー上にタブが展開されていく。

Wolfram Alpha Google

Google検索の結果にWolfram Alphaの検索結果を表示するWolfram Alpha Googleエクステンション。Google検索の結果を表示しながらWolfram Alphaの検索結果とも比較できるようになる。

Personas

テーマ機能を提供するPersonas。Firefox 3.6にデフォルトで取り込まれた。ただしAza Raskin氏はインストールはしたものの使っていないと説明した。Personasの開発版にはダイナミックに変更を反映させる機能があったため、たとえば外部の温度に応じて色を変更するとか、メールのInboxの総数に合わせてアラートさせるといったことができたものの、リリースされたバージョンではそれができなくなったため使わなくなったという。

Mozilla Labsの開発者だけのことはあり、Mozilla Labsから提供されているエクステンションや開発者向けのエクステンションが多い (Ubiquity、Jetpack、Weave Sync、Firebug、Google Gears、Ambient News、Personas)。それ以外ではCooliris、Tree Style Tab、Wolfram Alpha Googleが使われており、必要となる機能のみを追加していることがわかる。これ以外はUbiquityやJetpackで開発して使っているという。

(この期間でエクステンションの機能がFirefoxに取り込まれ、エクステンションの必要がなくなっているものがあることを再確認できる。)