マイクロソフト 最高技術責任者 加治佐俊一氏

マイクロソフトは7月26日、同社の基礎研究機関「マイクロソフトリサーチ」と国立大学法人豊橋技術科学大学(以下、豊橋技科大)が多言語情報処理技術の分野で連携することを発表した。

両社は連携の第一弾として、マイクロソフトリサーチが開発した「CTF(Collaborative Translation Framework: 共同翻訳フレームワーク)」を利用して、豊橋技科大のホームページや学内文書を中国語、韓国語、タイ語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、アラビア語の7カ国語に翻訳して公開する。翻訳内容を学生ボランティアらで精査し、フィードバックをマイクロソフトリサーチに提供することで機会翻訳の精度向上を図る。

なお、CTFに関しては、今年3月から精度向上に向けた取り組みがスタート。すでに米国などの多言語コミュニティで試験導入を行っているという。

今回の連携の概要について説明したマイクロソフト 最高技術責任者の加治佐俊一氏は、「Web上で提供しているマイクロソフトの翻訳サービスが1日に450万PVを記録しており、その利用国の2位が日本(1位は米国)」であることを明かし、機械翻訳に対するニーズが高まっていることを示したうえで、今回の取り組みにより機械翻訳のさらなる精度向上が見込めると期待感を表した。