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Is HTML5 Viable Today? - SitePointにおいてHTML5に関して最近実施した投票結果が紹介されている。「いつごろからHTML5の使用を開始するか」という質問に対して意見を集めたもの。紹介されている投票結果は次のとおり。
- すでにHTML5を使っている - 23%
- すぐにHTML5を使いだそうと考えている - 28%
- HTML5が安定してきたら使おうと思う - 46%
- HTML5は採用しない - 3%
約半数がHTML5の採用はまだ時間が必要だと見ていることになる。こうした結果を踏まえつつ、Craig Buckler氏が5 Reasons Why You Can Use HTML5 Todayにて、すぐにでもHTML5を使い出していい5つの理由を紹介している。紹介されている理由を簡単にまとめると次のとおり。
- HTML5仕様はそう簡単には完成しない。もしそれを完成と呼ぶのであれば、それは、例えば仮にHTML5の次の仕様をHTML6と呼ぶとして、関係者がHTML6へ移行をはじめたタイミングといえる。それまで待っていてはタイミングを逃してしまう。
- XHTML 2.0仕様と違い、HTML5はHTML4/XHTML 1.0をベースに構築したものであるため、開発者はすでにHTML5の全容の多くを知っていることになる。言ってしまえば、28の新しいタグが追加されたほか少々の新しいテクニックが導入されたという話。しかも、そうした機能をすべて使わなければいけないわけではない。開発ツールはまだ難しいが、バリデータなどはすでに登場しつつある。
- レガシーブラウザのサポートはそれほど問題にならない。Firefox、Chrome、Safari、Operaはバージョンアップも迅速でHTML5もサポートしている。問題になるのはIEだが、HTML5 JavaScript shiv for IEを使うなどしてある程度は対応可能。古いブラウザは徐々にシェアを落としている。
- HTML5という言葉はすでにWeb 2.0やAjaxといったマーケティング用語になりつつあるが、すべての主要ブラウザがサポートを進めており、その開発速度はとても速い。理由はどうあれ、主要なWebブラウザは今後もHTML5の実装と改善を継続していく。
- HTML5に対する見方は人によって大きく異なる。WebデベロッパにとってはHTMLの段階的発展にすぎないものだが、顧客や上司にとっては雑誌の言葉を鵜呑みにして実に素晴らしい技術だと理解しているかもしれない。そうしたとき、HTML5に精通したWebデベロッパは重宝されることになる。今のうちからHTML5に馴染んでおく方がいい。
SitePointの読者はこうした最新技術への関心度が高い。すでにHTML5を採用していると答えたユーザが23%いることが、それを物語っているように見える。この結果はそうしたバイアスを加味して参考にする必要があるが、HTML5採用を検討する際のひとつの意見として興味深い。