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Red Hat Enterprise LinuxやFedoraなど、Red Hat系のLinuxディストリビューションではパッケージ管理システムとしてRPMを採用している。このRPMパッケージを操作するコマンドがrpm(1)だ。パッケージのインストール、アンインストール、アップグレード、情報表示、一覧表示、依存関係チェック、比較検証などさまざまな管理を実施できる。RPM Command: 15 Examples to Install, Uninstall, Upgrade, Query RPM Packages - The Geek Stuffにrpm(1)を使った15のコマンド実行例が紹介されており参考になる。紹介されている実行例は次のとおり。
1. パッケージのインストール
- rpm -ivh MySQL-client-3.23.57-1.i386.rpm
- -i: パッケージのインストール指定
- -v: より多く情報を出力する指定
- -h: パッケージがアンパックされた段階でハッシュマークを出力する指定
2. パッケージのアンインストール
- rpm -ev MySQL-client
- -e: パッケージのアンインストール指定
- -v: より多く情報を出力する指定
3. パッケージのアップグレード
- rpm -Uvh MySQL-client-3.23.57-1.i386.rpm
- -U: パッケージのアップグレード指定
- -v: より多く情報を出力する指定
- -h: パッケージがアンパックされた段階でハッシュマークを出力する指定
4. 指定したパッケージがインストールされているかを確認
- rpm -q MySQL-client
5. インストールされているパッケージを一覧表示
- rpm -qa
- -a: インストールされているすべてのパッケージを指定
6. インストールされているパッケージを一覧表示(出力フォーマットを指定)
- rpm -qa --queryformat '%{name-%{version}-%{release} %{size}\n'
- -a: インストールされているすべてのパッケージを指定
- --queryformat: 出力フォーマットを指定
7. ファイルがどのパッケージのものかを判定
- rpm -qf /usr/bin/mysqlaccess
- -f: 調べたいファイルを指定
8. ファイルが含まれているパッケージのドキュメントを一覧表示
- rpm -qdf /usr/bin/mysqlaccess
- -d: 関連するドキュメント一覧を表示する指定
9. インストールされているパッケージの情報を表示
- rpm -qip MySQL-client-3.23.57-1.i386.rpm
- -i: 情報を表示する指定
- -p: 調べたいパッケージを指定
10. パッケージに内包されているファイルを一覧表示
- rpm -qlp ovpc-2.1.10.rpm
- -l: パッケージに内包されているファイルの一覧表示を指定
- -p: 調べたいパッケージを指定
11. パッケージが依存しているパッケージの表示
- rpm -qRp MySQL-client-3.23.57-1.i386.rpm
- -R: 対象のパッケージが依存しているパッケージの表示
12. パッケージに内包されているファイルの状態を一覧表示
- rpm -qsp MySQL-client-3.23.57-1.i386.rpm
- -s: パッケージ内ファイルの状態を一覧表示する指定
13. インストールされているパッケージを比較検証
- rpm -vp MySQL-client-3.23.57-1.i386.rpm
- 表示S: ファイルサイズが違う
- 表示M: パーミッションやファイルタイプが違う
- 表示5: MD5チェックサム値が違う
- 表示D: デバイスメジャー番号またはマイナー番号が違う
- 表示L: readlink(2)パスが違う
- 表示U: オーナユーザが違う
- 表示G: 所属するグループが違う
- 表示T: 更新時間が違う
14. インストールされているすべてのパッケージを比較検証
- rpm -va
15. rpm -vf 指定したファイルを保持するパッケージを比較検証
- rpm -vf /usr/bin/mysqlaccess