モバイル広告を手がけるスパイアは7月7日、AR(拡張現実)サービス「セカイカメラ」を運営する頓智ドットとの資本・業務提携を発表した。スマートフォン分野の広告・マーケティング事業を強化するため、頓智ドットが実施する第三者割当増資を引き受けるとともに、セカイカメラ上の広告・マーケティング事業を両社共同で進め、新たな広告商品の開発などに取り組んでいく。

スパイアではこれまで、「ぼうずめくり」「ドリームメール」といったスマートフォン向けアプリのほか、スマートフォンサイト・アプリ向けの広告配信サービス「smarti」をリリースするなど、スマートフォン関連事業を重要戦略に位置づけてきた。そうしたなかで同社は、頓智ドットがセカイカメラの本格的な事業化、収益化を図る過程において、モバイル広告事業等で培ったノウハウの活用が両社のスマートフォン関連事業の強化につながると判断し、今回の資本・業務提携に至った。

今後は、両社共同でセカイカメラ上での広告・マーケティング事業を立ち上げる。具体的には、セカイカメラのユーザーやトラフィックを活用したスマートフォン向けの広告商品の開発、AR技術やエアタグを利用した、街中やイベント会場でのプロモーション、タイアップへの活用などを行なっていくという。