国土交通省は7月6日、6月28日から開始した「高速道路無料化社会実験」の交通状況に関するデータを公開した。これによると、6月28日から7月4日にかけての実験区間の平均の交通量は、平日で1.8倍、休日で約1.7倍に増加したという。

高速道路無料化社会実験区間の交通量の変化 資料:国土交通省

夜間も含めてすべての時間帯で高速道路の利用が増加したほか、実験前に高速道路利用が進んでいなかった地方部の区間ほど利用が増えている傾向にある。

高速道路本線に渋滞が発生した区間は、平日で2~5区間、休日で8~11区間となった。渋滞は主に一般道との合流部で発生したという。

7月3日(土)に発生した渋滞8区間

  • 西湘バイパス(夕)石橋IC付近
  • 中央自動車道(朝)大月JCT付近
  • 京都丹波道路(朝夕)沓掛IC付近
  • 広島呉道路(朝夕)呉IC付近
  • 八木山バイパス(夕)篠栗町付近
  • 東九州自動車道(朝)末吉財部IC、国分IC付近
  • 西九州自動車道(朝夕)天神山トンネル佐世保みなとIC付近
  • 沖縄自動車道(朝夕)許田集約料金所中城PA付近

7月4日(日)に発生した渋滞11区間

  • 山形自動車道(夕)月山IC付近
  • 日本海東北道(夕)豊栄新潟東港IC、聖籠新発田IC付近
  • 新湘南バイパス(夕)藤沢IC付近
  • 京都丹波道路(夕)沓掛IC付近
  • 安来道路(朝)東出雲IC付近
  • 山陰自動車道(朝)来待トンネル付近
  • 広島呉道路(朝夕)呉IC付近
  • 椎田道路(夕)築城IC付近
  • 東九州自動車道(夕)佐伯IC付近
  • 西九州自動車道(夕)天神山トンネル付近
  • 沖縄自動車道(夕)許田集約料金所

また、国道245号(東水戸道路・水戸大洗-ひたちなか)や国道139号(中央自動車道・都留-河口湖)など、実験区間に並行する主な一般道は、高速道路の転換により交通量が平均で2割減少している。

並行する一般道の区間別の交通量の増減率 資料:国土交通省