アクセンチュアは7月5日、SAP製品ベースのIFRS対応支援ソリューション2種類を同社のグループ経営管理フレームワーク「Accenture /Advanced Enterprise Performance Management(以下、AEPM)」に追加したと発表した。

今回追加されたのは、「ビジネス・プランニング・ソリューション」と「連結会計ソリューション」の2つ。前者は、「グローバルに広がる企業の拠点を網羅し、グループ予算の編成および統制を支援するソリューション」と説明されており、具体的な機能としては、グループ共通の管理軸に基づいた情報管理機能、将来の一定期間における事業予測を行うローリングフォーキャスト機能、着地点分析などの業績管理機能、本社からのトップダウンの指示と現場が出す結果との間の整合性を確保する統合機能いったものが挙げられている。

一方、後者の「連結会計ソリューション」は、日本の会計基準(J-GAAP)から国際財務報告基準(IFRS)への移行に対応した連携会計ソリューションになる。SAPのEPM(企業業績管理)ソリューションと、アクセンチュアが開発した単体システムからの連結情報抽出機能、J-GAAPからIFRSへの組み替え支援機能、個社注記情報収集などにより構成されている。アクセンチュアでは、同ソリューションを導入することで「日本企業は一貫性のあるIFRSベースの決算プロセスを効率的、かつ短期間に構築することが可能になると共に、連結決算プロセスの高度化や、グローバル経営管理能力の向上を図ることが可能」と説明している。