日本電信電話(以下、NTT)とピーディーシー(以下、PDC)は6月28日、デジタルサイネージ事業の拡大を目的として業務提携すると発表した。

PDCはパナソニックの社内ベンチャー制度によって2001年10月1日に設立された子会社。同社はすでに複合商業施設や銀行、鉄道会社、自治体など、4000箇所以上でのデジタルサイネージ導入・運用実績を持つという。

NTT側はブロードバンドを活用したデジタルサイネージ事業の拡大に取り組んでおり、PDCからの製品供給を受ける形で2010年2月からネットワーク型デジタルサイネージソリューションパッケージ「ひかりサイネージ」シリーズの販売を行っている。

今回の業務提携により両社は「ひかりサイネージ」の一層の販売拡大を図るととともに、次世代のデジタルサイネージ・ソリューションの開発を共同で行う。

なお、今回の業務提携は資本提携を伴うものであり、NTT側はパナソニックが保有するPDCの株式の19.2%(総額約1億円)を取得する予定(株式の譲渡はNTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合経由で行われる)。またパナソニックは、保有するPDCの普通株式のうちの12.2%を三菱UFJキャピタルが運営するファンドに譲渡する(同社はPDCの事業アドバイザー)。