OpenCL is the first open standard for parallel programming.

Khronos Groupは15日(米国時間)、OpenCLの最新版となるOpenCL 1.1を発表した。OpenCL (Open Computing Language)は並列プログラミングを実現するためのオープンスタンダード。サーバからPC、組み込みデバイスに至るまで最近のプロセッサを効率的に並列利用することを想定している。CPUのみならずGPUなども含むなど、ヘテロジニアスなプラットフォームでさまざまなプロセッサを活用可能。

OpenCL 1.1における主な特徴は次のとおり。

  • 複数のホストスレッドからOpenCLコマンドをキューに安全に追加する機能の実現
  • 複数のOpenCLデバイスにまたがるバッファオブジェクト
  • 3Dコンポーネントベクタデータタイプの導入
  • バッファオブジェクトの1D、2D、3D長方形領域を読み書き、コピーする機能の提供
  • 新しいOpenCL C組み込み関数の導入
  • OpenGLとの相互接続性の改善
  • OpenCL 1.0におけるオプション機能をOpenCL 1.1のコアへ統合

OpenCL 1.1はOpenCL 1.0がリリースされてから18ヶ月後のアップデートとなる。なお、OpenCL 1.1のリリースと同時にC++のラッパAPIも発表されている。