NECネッツエスアイは6月2日、ハードウェアを含めたネットワーク環境をまるごと仮想化し、クラウド型のサービスとして提供する「Consolidated Network Services」の提供を7月1日より開始すると発表した。

同サービスは、シトリックス・システムズ・ジャパンやチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ、米Vyatta社との協業によって実現されるもの。ルータやファイアウォール、ロードバランサーなどの複数のネットワーク機器を仮想化し、1台のサーバ上に統合した上でサービスが提供される。

「Consolidated Network Services」の利用イメージ

仮想アプライアンスとして各種ネットワーク、セキュリティ関連機能が提供されることになるため、サービスの追加や導入が容易となる。また、同サービス上で提供される各種機能は独立して稼働するため、運用効率や耐障害性を向上させることが可能だという。

同サービスで提供される仮想化プラットフォームは、NECの「Express 5800」とVMWare製品をベースに構築され、その上で稼働する各種サービスがユーザーに提供される仕組み。

「Consolidated Network Services」で提供されるサービスのイメージ

同サービスは「システム導入型」または「月額サービス型」による導入が可能とされており、その他の機能(IPS、WAN高速化、アンチウイルスなど)も順次追加される予定。

同社は同サービスについて、今後3年間で30億円の売上を見込んでいる。