ゴールデンウイークの関係もあって、ずいぶんとお休みしてしまった経営チャンネルの週間ランキングだが、今週からあらためてお届けしたい。集計方法をこれまでとは若干変更し、前週の金曜日から当該週の木曜日までのベスト10を週末にご報告することにした。

それでは5月7日(金)から5月13日(木)までのランキングを紹介していきたい。

1位 Nokia、今度は「iPad」でAppleを提訴 5月10日
2位 ドイツでiPadキラーではない、Androidタブレット「WePad」が登場 4月14日
3位 東芝の09年度決算 - 営業損益は全セグメントで改善も197億円の純損失を計上 5月7日
4位 【レポート】Android携帯でHTCと特許契約を結んだMicrosoft、狙いはGoogle&Appleか? 5月11日
5位 カシオ日立とNECカシオの統合時期は6月1日で確定 5月7日
6位 富士通、管理業務のデータを共有・管理するSaaS型ソリューションを提供開始 5月7日
7位 パナソニック、2009年度決算発表 - 売上高7兆4179億円、純損失1034億円 5月7日
8位 【レポート】仕事の時間を節約するChromeエクステンション3 5月10日
9位 【レポート】出揃った2010年第1四半期のIT各社決算、業績回復は本物か? 5月10日
10位 日本HP、江東区大島に建設中のビルを新本社に - 2011年3月完成予定 5月12日

ほぼぶっちぎりの1位となったのは、NokiaがiPadを特許侵害としてAppleを訴えたニュース。NokiaはiPhoneの件でもAppleと裁判中であり、タッチ技術をめぐる争いは今後、GoogleやMicrosoftも巻き込んでさらに拡大していきそうな勢いである。それだけiPadが世に与えた衝撃が大きかったということなのだろう。今や、iPadにかかわる話というだけで、どんな小さな記事でも世の人びとの耳目を引く傾向にある。今回のランキングでも、4月に掲載したiPadフェイクのようなAndoroid端末"WePad"の記事が2位に、また、iPadがらみでAppleを訴えているHTCと、Windows 7 phoneの動向が気になるMicrosoftが提携したニュースが4位につけている。

今週は決算ウイークということもあり、国内企業の2009年度通期決算が出揃った。その中でも経営チャンネルでもっとも読者の関心を引いたのは3位につけた東芝の決算記事。完全回復とまではいかないまでも、7位のパナソニックをはじめ、国内大手企業の収支改善は着実に進んでいるようだ。また、海外大手企業の決算をまとめたレポートも9位にランクインするなど、景気回復への動きが本物かどうかを知りたいとする傾向はあるようだ。来週は経営チャンネルのCoverStoryにおいて、国内IT企業の通期決算を扱う予定なので、そちらも参考にしてほしい。

ビジネスユーザーの間でもじわじわとシェアを伸ばしているGoogle Chromeだが、そのChromeの便利なエクステンションを紹介した記事が8位に。Chromeのエクステンションは日本語対応しているものがまだ少ないのが実情だが、ここで取り上げているようなビジネスにも役立つものも少しずつ増えてきている。最初に取り上げた「StayFocusd」は、仕事の合間のWebサーフィンを"息抜き"に留めておいてくれるエクステンション。ちょっと窮屈な気がしないでもないが、アラートとしては十分に機能してくれそうだ。

意外!?な人気を博したのが10位の日本ヒューレット・パッカードの新本社ビルのニュース。完成予想図の若干ラグジュアリーな雰囲気にかるい驚きと羨望の声も聞こえてきた。新しくてきれいなビルで働くのは本当に気持ちがいいですからねー。建物内中央部には1階から9階までの吹き抜けスペースもあるとのことで、うらやましい限りである。

今週はやはり国内企業の決算関連のニュースへの注目度が高く、それに伴って各社の事業計画などもPVを伸ばした。国内産業の景気回復はやはり大手から。完全黒字化にはまだ遠いが、これらの企業が揃って収支改善への道筋をつけたことはやはり喜ばしいことである。