iPadは"デカいiPod touch"なのか──そんな疑問がよく投げかけられている。ひとつ言えることは、"デカさの差は使い方の差"につながっているということ。そこで今回は、メッセージボードとしてのiPadに注目してみた。

iPad向けに『iBanner HD for iPad - LED Scrolling Marquee』(iTunesが起動)という電光掲示板アプリ(無料)がある。設定した文字列を電飾のように流せるアプリだ。ただそれだけなのだが、iPadの9.7インチ大画面で流せば、十分にメッセージボードとしての役割を果たすようになる。人目を引き、伝えるために十分なサイズ。ほとんど看板、デジタルサイネージと言っていい。どのように見えるかと言うと、たとえば下記のような感じ。


……この例は冗談みたいなものだが、想いが伝わる距離はおよそ25メートルということは確認できた(輝度最大・頭上に掲げた場合)。もう少し現実的な用途を考えれば、雑踏の中、新歓コンパの集合場所でサークル名を掲げてもいいし、会場案内用にも使えそう。店舗であればウィンドウ越しにお得情報を流したり、来店客に向けメッセージを流してもいいかもしれない。いずれも、画面が小さなiPhone/ iPod touchには向かない用途だ。

iBanner HDは、表示したい文字を入力し、サイズと表示速度を選ぶだけで使える

iBanner HDは、入力した文字のサイズとスクロール速度を設定するだけの単純なアプリ。ネットワーク経由でメッセージを設定できるようなアプリであれば、活用の幅はより広がりそうだ。また、iPadには黒板風の手書きアプリなどドロー系アプリも多いので、うまく活用すればメッセージボードのように役立てることも可能だろう。