SAPジャパンは3月11日、サービスパートナーが顧客のプロジェクトにおいて同社のシステム運用を最適化するための基準を明確にした「Run SAPインプリメンテーションパートナー・認定プログラム」を開始することを発表した。認定に必要なトレーニングコースと認定試験も4月から開始予定。

企業システムの複雑化と高度化が進み、企業が基幹システムの運用形態の最適化やTCOの削減といった課題に直面するなか、同社はSAPアプリケーション運用を最適化するための運用コンセプトとして、「エンドツーエンド(E2E)ソリューションオペレーション」を推進している。

今回発表された認定プログラムは、サービスパートナーがこの運用コンセプトを顧客のプロジェクトで導入するための方法論「Run SAP」を正しく理解し、同コンセプトを実現するツールとなる「SAP Solution Manager」の活用法を修得することで、顧客の導入プロジェクトの初期段階から、運用の最適化を見据えたシステムを構築することを目的としている。

また同認定プログラムは、サービスパートナーが独自に開発する方法論やサービステンプレートが同社の推進する運用スタンダードに準拠することを確実にする。

同認定プログラムでは、初回認定を実施した後、一定期間後の更新(再認定)が必要となる。再認定では、目標設定に対する達成度評価を実施するなど、中長期的な評価が加わるため、単に認定基準をクリアしているだけではなく、継続的なビジネス実績の拡大とサービス品質の維持が求められる。

認定に必要なトレーニングコースには、プロジェクトマネジャー向けの「エンドツーエンドソリューションオペレーション概要」、各分野の担当技術者向けの「エンドツーエンド障害原因分析」、「エンドツーエンドビジネスプロセスインテグレーション&オートメーション」がある。