Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform, Opera Unite, allowing you to stream music or share files, photos and more, right from the browser.

2日(ノルウェー時間)、Operaの最新版となるOpera 10.50 for Windowsが公開された。Mac OS X版とFreeBSD版、Linux版はこれからリリースされる。ほかのブラウザが通常採用している徐々に行う性能向上手順を踏まずにいきなり最速で登場し、一気に正式版をリリースした。最新機能もふんだんにサポートした興味深いバージョンに仕上がっている。そうした新機能のうちもっとも注目されるもののひとつがHTML5 Video機能。

Opera 10.50のサポートしているHTML5 Video機能の説明がOpera Core Concerns - Everything you need to know about HTML5 video and audioにまとめられている。サポートしている機能や内容、HTMLやJavaScriptの基本的な記述方法から具体的な利用方法、.htaccessの設定例など基本から活用まで包括的に説明がある。HTML5 Video機能はまだ策定段階にあるほかブラウザごとにサポートしているコーデックが異なるため、こうしたまとめ資料は実際の開発において役に立つ。

Everything you need to know about HTML5 video and audioの説明によればOpera 10.50は次のコンテナとコーデックの組み合わせをサポートしているほか、4.8.6 The video element - HTML5 (including next generation additions still in development)に記載されている機能のうち次の3つを除いてほかはサポートしているという。

OS Opera 10.50サポートコンテナおよびコーデック
Windows Ogg (Theora、Vorbis)、Wave (PCM)
Mac OS X Ogg (Theora、Vorbis)、Wave (PCM)
Linux システムにインストールされているGStreamerがサポートするすべての組み合わせ(Ogg Theora、Vorbisを含む)
FreeBSD システムにインストールされているGStreamerがサポートするすべての組み合わせ(Ogg Theora、Vorbisを含む)
Opera 10.50でサポートしていないHTML5 Video機能
preload属性はサポートしていない。もともとautobufferとされていたが仕様側で名前がpreloadへ変更された。Operaにはautobufferは用意されてはいるものの、何もしない
buffered、seekable、played IDL属性は常に空のTimeRangesオブジェクトを返す
playbackRateもdefaultPlaybackRateも再生速度や再生方向になにも影響しない

サポートしているコーデックが違うSafariに対しては次のような対処方法があるという説明もある。なお、もと記事には説明がないがH.264を使う場合にはライセンスに注意しておく必要がある。

Safariにおける対処方法 備考
1. サファリ用にOgg/Theora/VorbisのデータをMPEG-4/H.264/AACとしてエンコードして両方共利用する H.264を使う場合ライセンスに注意
2. Oggが再生できるようにXiph QuickTime ComponentをSafariへインストールする
3. Oggがサポートされていないブラウザであることを検出したらCortado Javaアプレットを使うように組み替える

Everything you need to know about HTML5 video and audioのではほかに参考になる情報源として次の3つの記事が紹介されている。

今のところOperaとFirefoxはH.264をサポートしない情勢にある。もしこのまま利用するコーデックのコンセンサスが得られないとなると、Everything you need to know about HTML5 video and audioで紹介されているように複数のブラウザに対応するためになんらかの対処をとる必要がある。