思わぬ記事やずいぶん前に掲載した記事に「なんでこんなにアクセスが???」という事態はWebメディアではけっこう起こるもので、これまでの週間ランキングでも何度か生じていることである。要因は、Yahoo!だったり、Google検索でヒットしたり、IBMの浅川智恵子フェローのようにTV番組で取り上げられたり…など。ただ、中にはヒットの理由がさっぱりわからないという記事もあって、分析しようにも考えられる材料が少なすぎて途方に暮れたりする。

2月13日(土)から2月19日(金)の上位記事には、「どうしてこれが人気に?」というのが何本かあった。まずはランキングを見ていきたい。

1位 仕事で成長を続けるためのテクニック 2009年8月25日
2位 突然こみ上げる怒りの感情に対処する - アンガーマネジメントの9の心得 2月17日
3位 SAS、アクセンチュアや日立システムとの協業など2010年の戦略を発表 2月18日
4位 Motorola、Windows Mobile搭載のモバイルコンピュータ3製品を発表 2月16日
5位 【速報】ウィルコム、会社更生手続開始の申し立てを決議 2月18日
6位 国土交通省、高速道路無料化社会実験の対象37路線を発表 2月2日
7位 【レポート】シャープQ3決算 - 黒字化へ向けて体質改善進むもTV事業の持ち直しは不透明 2月15日
8位 【コラム】会議を制する者は仕事を制す - 現役コンサル直伝のファシリテーション術 第1回 会議は仕事の縮図 - 「ゴール・メソッド」を意識する 2月17日
9位 NECとNECネクサ、中堅中小企業向けサービス事業を強化 2月15日
10位 京セラ、ウィルコムの会社更生手続開始申立てで債権取立不能のおそれ 2月19日

ほぼ圧勝で首位につけたのは昨年8月掲載の後藤大地氏によるライフハック系記事。どうもYahoo!のデイリーニュースに載ったことが理由らしい。こういう普遍的な内容が書かれている記事は、いつ読んでも役に立つ。近いうちにチャンネル内に"どこにどういう記事があるか"をナビゲートするようなページを設けたいと思う。

意外と人気をあつめたのは"アンガーマネジメント"への対処方法を紹介した記事(2位)。誰しも突然カッとなることはよくあること。それらの感情を抑えきれずに"キレて"しまうのは、やはり大人の態度としてふさわしくない。キレられたほうもおもしろくない気分をずっと引きずることになる。本記事は子どもに対してだけでなく、若い部下や、イライラさせられる取引先に対しても効きそうだ。

SASという企業は、エンタープライズソリューションに詳しい人なら誰でも知っている米国のプライベートカンパニーだが、正直いって一般の知名度はあまり高くない(エンプラ系外資はどこも似たり寄ったりではあるが…)。この記事へのアクセスが3位とあまりによかったので、いろいろ要因を調べてみたのだが、Googleからたどりついた読者が若干多かったということ以外はわからずじまい。我々の知らないところでSASブームが起きていたのだろうか??? 知らなかったとしたら、IT系媒体としてはとてもみっともない話のだが…。ちなみに9位のNEC/NECネクサの記事も、この内容にしては意外なほど高PVだった。こちらも理由はよくわからず。

8位の(ネコのアイコンが可愛らしい)新コラム「会議を制する者は仕事を制す - 現役コンサル直伝のファシリテーション術」は、会議に関してのスペシャリストである斉藤岳氏によるもの。ここで教えてくれることすべてを一度にマスターできなくても、「今日の会議では何を決めるのか」くらいを意識するところからはじめると、効果はてきめんに見えてくる。お試しあれ。

意外な記事が何本かランク入りしたこともあるが、ニュースの本数が少なかったわりには、平均的にPVが高く、集計しながらほっとした気持ちになった週であった。来週は各ベンダによる発表会も多いので、ニュース記事を中心にまわしていくことになりそうだ。