パナソニックは2月5日、2009年度第3四半期(2009年10月~12月)の決算概要を発表した。同四半期の業績は、売上高が前年同期比±0%の1兆8,866億円、営業利益が同383%増の1,010億円、税引前利益が前年同期の591億円の損失から811億円の黒字へと、純損益が同631億円の損失から323億円の黒字へとそれぞれ黒字回復を果たし、四半期として増収増益となった。

パナソニックの2009年度第3四半期決算概要

これにより期初の4月から12月までの9カ月累計の売上高は前年同期比16.1%減の5兆2,198億円、営業利益は同49.0%減の1,298億円、税引前利益は同62.1%減の546億円、純損益は同653億円の黒字から146億円の損失となった。

4月からの9カ月の累計業績

地域別では、9カ月累計では欧州が前年同期比18%減の5,819億円、アジアが同5%減の6,192億円、中国が同16%減の5,629億円、日本が同11%減の2兆7,809億円、米国が同12%源の6,750億円といずれもマイナスとなっているが、第3四半期のみで見ると、日本が前年同期比2%減、欧州が同1%減と僅かに減少したものの、アジアが同14%増、中国が同9%増、米国が3%増と各地域ともに回復が進んでいる。

地域別の業績

またセグメント別の9カ月累計業績は、デジタルAVCネットワークが前年同期比15%減となる2兆5,782億円。営業利益率は同1.1ポイント減となる2.1%となった。しかし第1四半期が-1.8%、第2四半期が3.2%、第3四半期が4.1%と上期の落ち込みの影響により減益となるも、各四半期ごとの動きを見ると、映像・音響機器のほかカーエレクトロニクスが2桁の増収を達成するなどもあって第3四半期には改善が進んできた。

デジタルAVCネットワークの業績推移

アプライアンスの売上高は、同12%減の8,566億円と減収だが、材料の合理化や固定費の削減などにより営業利益率は前年同期比0.3ポイント増の7.0%を達成、第3四半期のみを見た場合は、すべてのセグメントで増益を達成し、営業利益率は10.6%に達した。

アプライアンスの業績推移

電工・パナホームの売上高は、電工が電材、住宅健在の販売が苦戦となった結果、同13%減の1兆1,1844億円と減収なるも、電子材料や制御機器が好調に推移したほか、パナホームも分譲事業やリフォームの販売増により黒字を確保した。

電工・パナホームの業績推移

デバイスの売上高は、自動車向けやAV/PC向けなどにおいて電子部品を中心に回復傾向にあるものの同20%減の 7,568億円となった。ただし、営業利益は四半期ベースでの販売の回復が進んでおり、第2四半期で利益率は4.9%、第3四半期で同7.5%と着実に回復してきている。

デバイスの業績推移

なお、同社では市場の回復のほか、固定費の削減や材料の合理化が進んだこと、および三洋電機の連結化の影響を加味し、通期見通しの修正を行っている。これにより、売上高はパナソニック単体で前回予想比250億円減の6兆9,750億円に三洋の3,750億円が足されることとなり、前回予想時(2009年10月30日)の7兆円から3,500億円増の7兆3,500億円。営業利益はパナソニックが同370億円増の1,570億円に三洋の70億円の損失で前回予想から300億円増となる1,500億円、税引前損益はパナソニックが同150億円改善の250億円の損失に三洋の150億円の損失が加わり400億円の据え置き、純損失はパナソニックが同100億円改善の1,300億円の損失に三洋の100億円の損失が加わり1,400億円の損失の据え置きとなった。

通期決算見通しを修正