jQuery: The Write Less, Do More, JavaScript Library

jQueryチームは2010年1月14日(米国時間)、最新のメジャーバージョンとなるjQuery 1.4を公開した。jQueryはJavaScriptで開発されたAjaxアプリケーションフレームワーク。軽量で高速、さまざまなシーンで採用されるもっとも人気のあるフレームワークのひとつであり、将来のFirefoxでもデフォルトで採用されるとみられる。

jQuery 1.4では1年間に渡って取り組まれた開発の成果が取り込まれている。より開発を便利にする機能の追加、テストケースカバレッジを広げ包括的なバグフィックスの実施などがある。しかし、もっとも注目されるのは、実行速度をさらに高速化させた点にある。

主要メソッドの呼び出し回数比較 - jQuery 1.4 Releasedより抜粋

.css()および.attr()パフォーマンスの改善 - jQuery 1.4 Releasedより抜粋

.css()パフォーマンスの改善 - jQuery 1.4 Releasedより抜粋

addClass、removeClass、hasClassパフォーマンスの改善 - jQuery 1.4 Releasedより抜粋

DOM挿入パフォーマンスの改善 - jQuery 1.4 Releasedより抜粋

.html()パフォーマンスの改善 - jQuery 1.4 Releasedより抜粋

.remove()および.empty()パフォーマンスの改善 - jQuery 1.4 Releasedより抜粋

jQuery 1.4はGzip圧縮された状態で23KB、通常ファイルで154KBのサイズがある。Googleによる配布もすでに実施されており通常版とミニファイ版がそれぞれ「http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.4/jquery.js」および「http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.4/jquery.min.js」で取得可能。jQuery 1.4の新機能を紹介するドキュメントも14 Days of jQueryにおいて14日かけて配信するとされている。

jQueryは1年前の同じに日にjQuery 1.3がリリースされた。jQuery 1.3の最大の注目点もパフォーマンスの改善とされていたが、この1年ですべての主要ブラウザに対してさらにパフォーマンスの改善を実現してきたことは興味深い。パフォーマンスの面からも採用を検討する価値のあるバージョンといえる。