新CEOに就任するLars Boilesen氏

ノルウェーのOpera Softwareは1月5日(現地時間)、同社の創業以来、15年近くCEOを務めていたJon S. von Tetzchner氏が同職を退任することを発表した。新CEOには、CCO(Chief Commercial Officer)という立場でTetzchner氏をサポートしてきたLars Boilesen氏が就任する。

Boilesen氏は、2000年から2005年にかけて同社セールス部門の上級副社長として活躍。デスクトップブラウザであったOperaを幅広いデバイスに対応させるのに一役買い、同社の売り上げ拡大の原動力となった。

創業来CEOを務めてきたJon S. von Tetzchner氏

その後、Opera Software 取締役会 副会長の肩書を持ちながら、2005年に仏Alcatel-Lucentの北欧およびバルト海地域のCEOに就任。2009年1月にCCOとしてOperaに再入社し、Tetzchner氏の右腕として同社の成長に貢献した。

CEOを退任するTetzchner氏は、同社に留まり、戦略を実務に落とし込む業務にフォーカスして活動を続ける。Operaによると、Tetzchner氏の新たな業務は、本人が以前から集中してやりたいと考えてきたものの、なかなか踏み切れずにいた部分であり、年が改まったのを契機に立場を変えて実行に移すことにしたという。