東洋インキ製造は、富士フイルムグラフィックシステムズと共同で、カラーユニバーサルデザイン対応印刷物制作ワークフローを開発した。

東洋インキ製造は、富士フイルムグラフィックシステムズ(以下FFGS)の「PRIMOJET」シリーズにおいて、全国の販売ルートを通じた多くの販売実績を有しており、同社のカラーユニバーサルデザイン支援ツール「UDing」技術を「PRIMOJET」シリーズに提供し、印刷物のカラーユニバーサルデザイン推進に貢献するというもの。

新たに開発されたワークフローでは、「UDing」の一機能である「CUDチェック機能」と、FFGS社のIJ方式デジタル校正システムの忠実で安定した色再現能力の組み合わせにより、従来モニタ上での確認にとどまっていたCUD対応の印刷物制作ワークフローをプルーフ(校正)段階にまで拡張。これにより、商業印刷の大勢を占めるプロセス4色印刷物の制作において、印刷段階でのCUD対応状況を事前に確認することが可能となった。

また、同ワークフローはNPO法人「カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)」によるCUD認証を取得しており、印刷物へのCUDマーク認証取得が容易となるとのこと。

なお「PRIMOJET」シリーズに「UDing」を連動させるためのプロファイルは、近日FFGS社Webサイト「FFGSサポートタウン(有償保証契約社対象)」を通じて希望ユーザーへ無償提供される予定。さらに、2010年1月に開催される「プライベートショウ2010」にて、「UDing」技術を紹介する準備が進められている。