NTTコミュニケーションズ、日本電信電話、エヌ・ティ・ティ エムイー(以下、NTT-ME)、エヌ・ティ・ティ ネオメイト(以下、NTTネオメイト)は12月14日、ITインフラを脅かす要因の1つである落雷の被害軽減に向け、落雷予測サービスの実証実験を12月15日から開始すると発表した。
電子機器の故障や停電など、落雷の被害額は年間1,000億円を超えるとされている。4社はこうした状況を踏まえ、落雷予測サービスの精度、ユーザーの利便性・満足度、雷害対策への有効性を検証する。
同実証実験では、NTT環境エネルギー研究所が開発した雷予測技術を用いて、気象情報からリアルタイムに10分から30分先の落雷領域を予測する。同技術の特徴は、同研究所が開発した画像処理技術を基に気象レーダーからパターン変化を認識し、雷雲の発達・推移・衰退を予測する点。
実験場所は、放電エネルギーが大きく特に甚大な被害を引き起こすとされる日本海沿岸地域(新潟県、富山県、石川県、福井県)で、同地域特有の冬季雷を予測し、NTT-MEとNTTネオメイトの地図システムで可視化した落雷予測情報をWebとiモード上で実証実験参加者に提供する。さらに、参加者が事前に指定したエリアへ落雷が予測される場合は電子メールで通知する。