NECは、広域環境において様々に変化するセンサや画像などのリアルタイム情報の運用管理を可能にする情報基盤技術の開発に成功したと発表した。

これは、情報通信研究機構(NICT)からの委託研究である「次世代ネットワーク(NGN)基盤技術の研究開発」を受け、開発を行ったもの。

従来、ネット上で情報提供を行っているサービス事業者は、予めテーブルなどに登録したデータをデータベースで集中管理して検索する手段を提供したが、センサ情報や画像データなどの刻一刻変化するデータはテキスト情報を含まずデータベースのように整理された構造を持たない情報となっており、これらが広域に分散されて情報発信した場合には、従来の集中型データベースでは管理が困難であった。

そこでNECでは、イベント通知技術を活用するという手法に基づくストレージシステムを構築することで可能とする、情報基盤技術の開発に成功した。

リアルタイム広域情報流通ストレージ基盤によるサービス改善イメージ

この成果により、交通渋滞状況や災害状況などの"今"の情報を、複数ユーザで瞬時に共有し、活用可能なリアルタイムアプリケーションを容易に構築できる、広域情報流通基盤の実現が可能となるという。