日本産業デザイン振興会は6日、東京・六本木の東京ミッドタウン・ホールにて、2009年度のグッドデザイン大賞の選出式典を開催。大賞(内閣総理大臣賞)は、今年エントリーした2,952のアイテムのなかから、ワークヴィジョンズ+岩見沢レンガプロジェクト事務局の「岩見沢複合駅舎」に決定した。
北海道岩見沢市にある岩見沢複合駅舎は、2000年12月に3代目の駅舎が焼失したのち、2007年6月に開業した「JR岩見沢駅」と、「岩見沢市交流プラザ」や「有明連絡歩道(自由通路)」といった市施設との複合施設として2009年3月に完成したもの。同複合駅舎を建設するにあたり、JRグループは初の試みとなる一般公募型コンペ「岩見沢駅舎建築デザインコンペ」(応募総数376案)を実施。そこで最優秀賞を受賞したワークヴィジョンズの案に基づき設計と建設が進められたものとなっている。
企業のプロダクトデザインではなく、公共建築物のデザインが今年度のグッドデザイン大賞を受賞したことを受け、審査員らは「デザインで街が元気になるということはすばらしい」、「企業間の競争でデザインが成長しているなか、公共の場所にデザインが存在するという姿に期待を持っているから注目されたのではないか」などと語った。
なお、2009年度グッドデザイン賞ベスト5とその得票数は以下のとおり。
2009年度グッドデザイン賞ベスト5
大賞 | ワークヴィジョンズ+岩見沢レンガプロジェクト事務局「岩見沢複合駅舎」 | 374票 |
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2位 | TOTO「公共トイレ レストルーム アイテム01」 | 266票 |
3位 | ソニー「デジタルハイビジョン液晶テレビ ブラビアZX1シリーズ」 | 113票 |
4位 | GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト実行委員「ガンダムプロジェクト」 | 90票 |
5位 | サムスン電子「46型LED液晶テレビLED7000」 | 68票 |