NECエレクトロニクスは、家電用RFリモコンの国際規格「ZigBee RF4CE」のRF送受信時の消費電力を抑えた16ビットレベルマイコン3品種を製品化したことを発表した。3製品は、フラッシュメモリ容量が64KBの「μPD78F8056」、96KBの「μPD78F8057」、128KBの「μPD78F8058」で、いずれもすでにサンプル出荷を開始、サンプル価格はμPD78F8058で500円となっている。2010年上期からの量産開始を予定、2011年には3品種合計で月産120万個の量産を見込んでいる。

フラッシュメモリが128KBの「μPD78F8058」

3製品ともに、低消費電力16ビットマイコン「78K0R-L」と省電力RF回路の組み合わせにより、受信時18mA、送信時19mAを実現。また、従来外付けだったRF回路を内蔵することで、部品点数や実装面積の削減を実現した。

さらに、専用の昇圧回路を組み込むことで、フラッシュメモリのプログラム書き換えに必要な電圧を1.8Vに低減。これにより、乾電池2本の電力を有効活用することができるため、システムの長時間動作が可能になる。

加えて、ソフトウェア開発キット「RF4CE」、スタック・ライブラリ「RF4C」、マイコン開発環境および電波法技術基準適合証明取得済みの評価ボードを用意。これにより、セットメーカーは短期間でシステム開発が可能になるという。