ブリヂストンは10月26日、電子書籍や各種書類を閲覧する「電子ペーパー端末」と、電子ペーパー、タッチパネル、電子回路基板など構成部材をフレキシブルにした「超薄型オールフレキシブル電子ペーパー端末」を開発したことを発表した。

同社は2002年に液晶に替わる画期的な表示材料として「電子粉流体」を開発し、2004年に同材料を用いて、文字や写真を自在に表示して電源を切っても表示を維持することができる「電子ペーパー」の開発に成功した。この電子ペーパーを活用したのが、今回開発した電子情報閲覧用電子ペーパー端末と超薄型オールフレキシブル電子ペーパー端末である。

電子情報閲覧用電子ペーパー端末の特徴は、「A4サイズ(13.1インチ)の大画面」、「ページ切り替え速度がA4サイズ(13.1インチ)で0.8秒」、「4,096色のフルカラー」など。

電子情報閲覧用電子ペーパー端末の画面

同製品はデータ処理能力、セキュリティ機能、携帯電話などに接続してデータ通信する機能など、情報端末に求められる基本機能を有しているほか、薄型軽量で携帯性にもすぐれている。

同製品は関西アーバン銀行の渉外員業務支援システムに採用されることが決定しており、2010年春から試験運用が開始される予定。

超薄型オールフレキシブル電子ペーパー端末は、電子ペーパー、タッチパネル、電子回路基板といった構成部材をフレキシブル化して、オールフレキシブルと世界最薄の厚み5.8mmを実現している。画面サイズは10.7インチ。

超薄型オールフレキシブル電子ペーパー端末