NECは10月13日、大規模事業者向けECシステムをSaaS型で提供するサービスを開発し、「NeoSarf/EC」の名称で販売を開始したことを発表した。

同サービスは、商品情報表示・商品検索などの「フロント機能」、商品管理・注文/受注管理・コンテンツ管理・顧客管理などの「バックオフィス機能」、ログ管理・アクセス権限管理などの「共通機能」といったWeb販売を行う際に必要となる基本機能に加え、一般のECパッケージには含まれていないコンテンツ登録・管理などの付帯機能も提供する。

コンテンツマネジメントシステムは同社が独自で開発したもので、「商品情報などのコンテンツ作成・変更」や「リアルの店舗のような"棚換え"や"改装"」が、マウスによるドラッグ&ドロップ操作で迅速・容易に行え、専門知識がなくても機動性のあるサイトを構築・運用できる。

同サービスは同社の基盤サービス「RIACUBE/SP」上から提供する。RIACUBE/SPはハードウェア・OS・ミドルウェアなどの複数製品を組み合わせて事前検証を行ったプラットフォームで、既存システムや他サービスとの連携、顧客の要求に応じたサービス提供と堅牢なセキュリティを実現する。

同サービスの利用料は月額400万円(税別)から。同社では、これまで大規模なECシステムを構築する場合、初期投資として数億円以上必要となることが多いため、同サービスを活用することで、システム導入・運用等にかかるコストを5年間で最大30%程度低減できるとしている。

NeoSarf/ECの仕組み