富士通は2012年4月以降のレセプトオンライン義務化を前に、レセプトオンライン請求に対応した小規模診療所向け医事会計システムの廉価版「HOPE/SX-J 基本パック V13」を発表した。10月8日より販売される。

レセプトとは、医療機関が診療報酬請求のために都道府県ごとの国民健康保険団体連合会(社会保険の場合は社会保険診療報酬支払基金)に提出する明細のこと。これまでは書類で行われていたが、2012年4月以降はオンラインが義務化される。

対象の医療機関は、病院、診療所、歯科医院、調剤薬局。

富士通が発表した「HOPE/SX-J 基本パック V13」は、医事会計システム未導入の小規模な医療機関にむけたもので、従来の医療事務システムのマスタなどの機能をシンプル化し、低価格に抑えたもの。

基本パックには、医事会計システムの利用に必要なパソコン・プリンタなどハードウェアおよび、アプリケーションソフト、設定・操作指導などが含まれ、価格は、無床診療所向けが120万円から、有床診療所向けが150万円からとなっている(いずれも税別)。

また、富士通ではこの製品の販売に合わせ、2009年10月より「HOPEアップデートセンター」を開設し、医療費改定に伴う修正プログラムや、新薬・経過措置など新情報へのアップデートをオンラインで行うことをサポートする。

なお、このサービスでは2008年5月より同社が提供開始している「FENICSメディカル・グループネットサービス」を利用し、あらかじめVPN接続ソフトを組み込んだUSBキーやルータを使用して仮想の専用線環境を構築し、富士通のデータセンターと接続して行う。

レセプトオンライン請求イメージ図