PhotoshopおよびFlash Professional CS5のデモも行われた。注目すべきはFlash Professional CS5におけるiPhoneアプリ開発のサポートである。Flash ProfessionalではOpen Screen Projectに基づいて同一のFlashアプリケーションを複数の種類のデバイス向けにコンバートすることができる。このCS5からはこのターゲットとしてiPhoneおよびiPod Touchが加わることになるという。
現在のところ、iPhone/iPod TouchはFlashコンテンツの再生をサポートしていない。Adobe LabsではFlashアプリケーションをiPhone/iPod Touchで動作するようにコンバートする技術を開発し、これをFlash Professional CS5に搭載するとのこと。すでに同ツールを用いて作成したいくつかのiPhoneアプリケーションのサンプルが、Apple App Storeへの登録を済ませているそうだ。Flash Professional CS5は今年中にパブリックベータ版が公開される予定となっている。
キーノートの最後には、12月18日公開予定のジェームズ・キャメロン監督の最新作3D立体映画『AVATAR』の一部が上映された。これはAVATARの製作のためにAdobeのツールが活躍していることに関連した演出。AVATARで描かれる緻密なCGはAdobeの技術がなくては実現が困難だったとのことだ。残念ながら写真撮影は許可されなかったため、気になる人は劇場まで足を運んでみるといいだろう。