パソナキャリアは9月17日、「転職を考えるきっかけ・転職を決意するとき」に関する調査の結果を発表した。転職を考え始めるきっかけの上位3位は、「仕事の幅を広げたかったから」(16.4%)、「会社の将来への不安」(15.1%)、「年収・待遇面での向上」(14.5%)。
また、転職を決意する時について問う質問に対する回答は、「仕事の幅を広げたかったから」(16.4%)、「会社の将来へ不安を感じたから」(15.1%)、「会社都合」(14.5%)という順となった。
同社はこれらの結果について、「会社都合」が転職を考え始めるきっかけにおいては上位3項目に挙がらなかったのに対し、転職を決意する時で3位となっている点が特徴的と指摘している。また年代別で見ると、「会社都合」の割合は20代前半で8.3%、20代後半で11.1%、30代前半で13.5%、30代後半で23.3%、40代前半で37.3%という結果となり、年代が上がるほど「会社都合」で転職を決意した人の割合が高くなっており、現在の世相をうつした結果と分析している。
また業界別では、製造業、金融業、流通・サービス業、管理部門系が特徴的な結果を示しているという。製造業では「会社の将来性」や「自己評価への不満」といった点、金融業では「会社都合」、流通・サービス業では「残業時間」「勤務条件」といった労働環境、管理部門系では「会社の将来性」といった点が、他業界に比較すると高い比率となっており、それぞれの業界の市場・状況を反映した結果と、同社では見ている。