博報堂は、誤認を防ぎ可読性を高めたユニバーサルデザイン仕様の「つたわるフォント」を開発、9月中旬より発売を開始すると発表した。同時に、このフォントを利用した広告制作を展開する「つたわる広告」のサービスも提供を開始する。

「つたわるフォント」は、高齢者・障害者だけでなくより多くの人にとって読みやすく、見やすいフォントが必要になるとの考えから開発されたフォント。同社では以前よりユニバーサルデザインへの取り組みを行っていたが、2009年6月に専門組織「博報堂ユニバーサルデザイン」を新設。タイプバンク、慶應義塾大学と共同で開発が行われた。

フォントは明朝系、タイポス系など全15種類。同社のクライアント向けに販売されるもので、一般向けの販売は行われない。

類似した形状が識別しやすい「つたわるフォント」

「つたわる広告」では、読みやすく理解しやすいユニバーサルデザインをコンセプトに、同フォントを使用し、レイアウト、カラーマネジメントなど独自のノウハウを活用して広告を制作。個々の印刷物をはじめ、新聞・雑誌広告、チラシ、小冊子、取扱説明書など、全てのタッチポイントにおいてより多くの人が情報の認知・理解を一層高めるとしている。