マイクロソフトは、10月22日の一般販売に先立ち、9月1日よりボリュームライセンスを通して、企業向けにWindows 7 Professional、およびWindows 7 Enterpriseの2つのエディションの出荷を開始したと発表した。また、Windows Server 2008 R2も本日より出荷を開始したという。
同社によれば、Windows 7を半年以内に導入することを表明した企業は163社で、これはVistaの18社を大幅に上回り、過去最高だという。
マイクロソフト 代表執行役 社長 樋口泰行氏は、「私も社員一同、非常にエキサイトしている。Vistaでは非常に厳しいフィードバックをいただいたが、Windows 7では、お客様の声を聞き、速さ、安定性、互換性に注力して開発を行ってきた。日本においても数千のフィードバックをいただき、初めてマイクロソフト日本法人のすべての社員が参加してバグ出しを行った」と述べ、品質に対する自信を示した。
さらに樋口氏は、「こういう厳しい経済環境の中、売れる商材をいただいたと、大きな期待を寄せていただいている。(2010年末までに日本で1000万本のWindows 7が売れ、その経済効果は8250億円にのぼるというIDCの調査結果を示し)私もこれくらいいくのではないかと信じている」と、Windows 7の販売に自信を見せた。
また、本日より、法人向け早期アップグレード割引キャンペーンを開始し、Windows Vistaおよび Windows XP ユーザーの Windows 7 への早期アップグレードを支援するため、Windows 7 Professional アップグレード版を優待価格の1万9,800円(参考価格)で提供することも併せて発表した。
そのほか、マイクロソフト コマーシャルWindows本部 本部長 中川哲氏は、Windows 7がセンサーデバイス向けのAPIをWindowsとして初めて搭載したことを明らかにした。これにより、これまでセンサーデバイスを利用したソフトウェアは、そのメーカーのデバイス上でしか動かなかったが、今後はAPIを利用することにより、1つのデバイス上で複数のメーカーのソフトウェアを動作させることが可能になるという。記者発表では、いくつかのセンサーのデモが行われた。