ヴェルナー・パントンとマリアンネ・パントン 1986年頃 (C)Panton Design, Basel

10月17日より東京オペラシティアートギャラリーにて、デンマークのデザイナー、ヴェルナー・パントンの回顧展「ヴェルナー・パントン展」が行われる。

デンマークに生まれたヴェルナー・パントンは、伝統的なデンマークデザインを学んだ後、世界の家具メーカーで多くの名作デザインを世に送り出したデザイナー。プラスチック一体成形で独特のフォルムを実現した「パントン・チェア」をはじめ、床・壁・天井を一体化させた有機的な空間「ファンタジーランドスケープ」など、フォルムと素材、色彩と光、システムとモジュールにおける実験精神は60、70年代のモダンデザイン史に多大な影響を与えた。

「パントン・チェア」1999年(C)Panton Design, Basel

「パントン・チェア」に座るマリアンネ・パントン 1970年頃 (C)Panton Design, Basel

本展は、ドイツのヴィトラ・デザインミュージアムによって企画され、オペラシティアートギャラリー独自の展示によってパントンの多岐にわたる仕事を紹介する回顧展。50年代から70年代半ばの作品に焦点を当て、家具、照明、テキスタイル、模型、ドローイング、映像など約150点を展示する。ファンタジーランドスケープを再現し、体感スペースが準備されるほか、レクチャーやクリエイターのトークショーなども行われる予定。

さらに、同展のアドバイザーを務める山本宇一氏責任編集により、毎号、各種クリエイターを迎え、スペース・エイジ、サイケデリック、Late60's、ラウンジ空間など、パントンにまつわるカルチャー放談を特集するフリーペーパーを発行予定。その他、詳細はサイト同館のWebサイトにて更新予定。

「シェル・ランプ」のあるパントン邸、バーゼル 1984/85年 (C)Panton Design, Basel

「ムーン・ランプ」1960年 (C)Panton Design, Basel

「2レベル・シート」1973年(参考作品) (C)Panton Design, Basel

「ファンタジー・ランドスケープ」、「ヴィジョナ2」ケルン家具見本市での展示風景 1970年 (C)Panton Design, Basel


ヴェルナー・パントン展

会場 東京オペラシティアートギャラリー
会期 10月17日(土)から12月27日(日)
休館 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開館 11時から19時(金・土は20:00まで/最終入場は閉館30分前まで)
入場料 一般1000円/大・高800円/中・小600円