シード・プランニングは8月25日、SSD(Solid State Drive)と競合メディアの最新動向と将来展望に関する調査の結果を発表した。同発表によると、SSDは大容量化とともに低価格化が急速に進んでおり、GBの単価は2年で10分の1に下がったという。

2007年末の段階でSSDの最大容量は32GBだったが、2008年末には1.8インチで256GB、2.5インチで512GBと、飛躍的に増加している。HDDの最大容量は1.8インチで250GB、2.5インチで500GBであり、容量ではHDDに並んだ。例えば、サムスンは2007年は1.3インチHDDを投入していたが、2007年末にはSSDの最大容量がHDDを追い越したことから、1~1.3インチのHDD市場はSSDに移行した。

SSDとHDDの最大容量の比較 資料:シード・プランニング

SSDの価格は急速に低下が進んでいる。SSDがPCに搭載されたのは2007年6月のサムスンが最初だが、その時のGB単価は3,000円を超えていた。その後、GB単価は半年で半値まで下がり、2008年にSuper TalentがMLCタイプのSSDを投入したことで1,000円近く下がった。現在のGB単価は約300円であり、2年で10分の1まで下がったことになる。

SSDのGB単価の最安値の推移 資料:シード・プランニング

SSDの市場規模は2008年にネットブックに搭載されたことで大きく拡大した。上述したように、HDDに並ぶ容量増大と低価格化が進んだことで、ノートPC以外の民生用機器にも搭載が進むことが予想されるため、SSD市場は大幅に拡大すると予測されている。同調査では、SSDの出荷台数は2013年には1億台を超え、2016年には2008年の約38倍となる2億8,000万台に達すると見込んでいる。

世界のSSD市場規模予測 資料:シード・プランニング