シマンテックは、同社初となる中小企業(SMB)向けのエンドポイントセキュリティ製品「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition」を発表した。また、合わせてバックアップ製品も統合したスイート製品「Symantec Protection Suite Small Business Edition」と「Symantec Protection Suite Enterprise Edition」も発表した。いずれも8月6日より販売される。
「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition」は、100名以下の中小企業を対象とした製品。この市場向けの製品は同社初だという。
同社のエンドポイントセキュリティ製品には、すでに大企業を対象とした「Symantec Endpoint Protection」があるが、Small Business Editionはこの製品からユーザーを集中管理する機能、外部デバイスの接続制御、ネットワークアクセスコントロール機能などが省かれているほか、ユーザーが選択できる項目も削られている。その分、価格を抑えているほか、専任のIT管理者がいない中小企業の事情を考慮してウイザード形式で導入できるほか、複数の機能を1つのエージェントに統合するなど、管理性を高めている。
シマンテック代表取締役社長の加賀山進氏は、SMBにおいては、半数以上の企業で事業主や役員・マネージャがシステム管理者を兼ねているという、同社がワールドワイドで500名以下の企業を対象に行った調査結果を挙げ、SMBにおいては人材や予算がセキュリティ対策を阻む要因となっていることを指摘し、今回の製品投入の背景を説明した。
具体的機能としては、ウイルス/スパイウェア対策、マルウェア対策、不正侵入/アクセス防止、クライアントファイアウォール、iniファイルやレジストリの自動修復機能などを備える。
価格は、5-24名の場合で、保守料込みの新規の1ユーザーライセンスは年間5100円、2年目以降の更新料が年間3300円となっている。
なお、他社製品から乗り換えを行う場合は、新規でも更新料と同じ1ユーザーあたり3300円で提供される(他社の個人向け製品からの乗り換えも可)。
また今回、この製品にバックアップ&リカバリ機能を提供する「Symantec Backup Exec System Recovery Desktop Edition」をセットしたスイート製品「Protection Suite Small Business Edition」も発表された。
こちらの価格は、5-24名の場合で、保守料込みの新規の1ユーザーライセンスは1万3800円、2年目以降の更新料が年間6900円となっている。またこちらも他社からの乗り換えの場合は、新規の場合でも更新料と同額になる。これらの価格は、個別に2つの製品を購入する場合に比べ、最大20%程度お得だという。
また、同時に大企業向けの「Symantec Endpoint Protection」にもスイート製品「Symantec Protection Suite Enterprise Edition」が新たに追加され、Endpoint Protectionに加えて、非対応デバイスからの企業のネットワークやリソースへのアクセスを遮断、検疫する「Symantec Network Access Control Starter Edition」、スパムメール対策の「Symantec Brightmail Gateway Virtual Edition (仮想環境対応ソフトウェアアプライアンス) 」、バックアップ/リカバリの「Symantec Backup Exec System Recovery Desktop Edition」の4製品がセットになっている。
価格は、1000ライセンス購入の場合で、1ライセンスあたりの新規の年間価格は8000円、2年目以降の更新料は年間3200円となっている。こちらのスイート製品は、個別に購入する場合に比べ、最大70%お得になっているという。