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XHTML2 Working Group Charterが年末に期限をむかえても、もはや更新しないとW3Cが発表したことで、HTML 4.01の後継となる規約がHTML 5になることはほぼ確実な路線となった。IEをのぞく主要ブラウザFirefox、Safari、Operaは積極的にHTML 5の機能の実装を進めている。現状、HTML 5の機能はすべてではないが、いくつかは利用できる状況にある。
ただし、HTML 5の正式策定はまだ先の話だ。HTML Working Groupが見積もっているスケジュールによれば、HTML 5をW3C勧告として発表するのは2010年9月ということになる。少なくともあと1年以上先の話。しかしながら、HTML 5で導入される機能には魅力的なものが多い。HTML 5が正式な規約として発表されるのを睨んで準備を進めておくことには価値がある。
そこでSmashing MagazineがHTML 5 Cheat Sheet (PDF)にて公開をはじめたHTML 5のチートシートに注目したい。タグとその簡単な説明、HTML 4とHTML 5でのサポート状況、その属性がまとめられたもので、一目でHTML 4とHTML 5でのサポート状況がわかるようになっている。
HTML 5 Cheat Sheetによれば、たとえばHTML 5で追加される要素は次のとおり。
- article (記事タグ)
- aside (本文とは直接関係ないコンテンツを指定)
- audio (サウンドデータ指定)
- canvas (キャンパス提供)
- command (コマンドボタン)
- datagrid (ツリーリストの中のデータ指定)
- datalist (ドロップダウンリスト)
- datatemplate (データテンプレート)
- details (要素の詳細)
- dialog (会話表現)
- embed (プラグインや外部コンテンツ指定)
- eventsource (イベントソース指定)
- figure (メディアコンテンツグルーピング)
- footer (フッタ)
- header (ヘッダ)
- mark (テキストマーカ)
- meter (特定範囲内の値指定)
- navi (ナビゲーションリンク)
- nest (データテンプレートにおけるネスト指定)
- output (出力指定)
- progress (進捗表現)
- ruby/rp/rt (ふりがな指定)
- rule (テンプレート更新規則)
- section (セクション)
- source (メディアリソース)
- time (日付時間)
- video (ビデオデータ指定)
逆にHTML 5では定義されていない要素は次のとおり。
- acronym (頭字語)
- applet (アプレット指定)
- basefont (ドキュメントの基本フォント指定)
- big (大文字指定)
- centered text (文字列の中寄せ指定)
- dir (ディレクトリリスト)
- font (テキストフォント指定)
- frameset/frame/noframes (フレーム指定)
- isindex (シングルライン入力フィールド)
- strike/s (取り消し線)
- tt (テレタイプテキスト)
- u (テキストアンダーライン)
- xmp (プリフォーマットテキスト)
CSSで指定するスタイル関連の要素は削除され、抽象的に指定できる要素が新しく追加されていることがわかる。HTML 5は正式版として発表されるまでの間に規約が変更される可能性がある。Smashing Magazineではできる限りHTML 5の仕様変更を反映してHTML 5チートシートを更新したいとしている。