病気療養を理由に6カ月間の長期休業に入っている米Apple CEOのSteve Jobs氏だが、ここ最近になり「Jobsを見かけた!」という目撃証言が相次いでいる。英Reutersは6月23日(米国時間)、米カリフォルニア州クパチーノにある米Appleの本社キャンパスにおいて、同紙の記者がJobs氏を見かけたと報じている。同氏はトレードマークである黒のタートルネックとジーンズ姿の出で立ちで、別の人物と話しながら黒塗りの車へと乗り、本社を去っていったという。

6月初旬には別の人物による本社キャンパスでの目撃証言も出ており、6月末までの業務復帰を目前に自宅と本社の往復を続けている様子がうかがえる。だが米Wall Street Journal紙によれば同氏は2カ月前に肝臓の移植手術を受けており、6月の復帰後もフルタイムでの勤務は当面難しいとの見方が出ている。6月22日にAppleの新製品である「iPhone 3G S」の世界総販売台数が100万を突破したとのニュースが出たが、ここでは久々にJobs氏によるコメントが紹介された。いまはまだ回復を優先し、秋以降の新製品発表会の場で元気な姿を見せてくれることに期待したい。

2006年2月に行われたApple本社でのスペシャルイベントでプレゼンするSteve Jobs氏。早くこのような元気な姿を見せてほしい