NECは、信用金庫の渉外担当者が、外出先から携帯電話を利用して顧客情報の照会や預り証の発行等を安全に行える「信用金庫向け携帯営業支援システム」を開発し、本日より販売すると発表した。
すでに、さわやか信用金庫が2008年4月に導入し、今後は興産信用金庫や東京信用金庫にも導入される予定だという。
このシステムでは、携帯電話と営業支援サーバがネットワークで接続され、営業支援サーバに保管された情報を携帯電話から利用することで、従来、ハンディターミナル等で実現していた訪問管理、顧客情報照会、集金・通帳・証書等の預り証の発行、商品情報照会等の渉外業務を、携帯電話を利用して行うことができる。預り証は、携帯電話にBluetooth通信で接続するモバイルプリンターで印刷する。
また、携帯電話のカメラを利用した担保物件等の撮影や、GPS機能と地図情報システムを連携させた災害時の渉外担当者の安否確認、携帯電話紛失時の調査なども可能だという。万一携帯電話を紛失した場合には、遠隔操作で携帯電話内のデータを消去する機能なども備える
そのほか、携帯電話の画面上の顧客の電話番号をクリックすると、社内IPテレフォニーサーバを経由して顧客と通話ができるほか、顧客には、携帯電話の番号ではなく信用金庫の店舗の電話番号が自動的に表示されるという。
システムの価格は、15店舗、携帯電話100台の場合で5,000万円(税別)からとなる。