5月29日より、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、洗練された構造を持つ生物の骨を踏まえながら、工業製品の機能とかたちとの関係に目を向ける「第5回企画展 山中俊治ディレクション『骨』展 -骨とデザイン。つくられた骨、未来の骨-」が開催される。

本展は、デザイナーとエンジニアの視点を持って活躍する、プロダクトデザイナーの山中俊治氏をディレクターに迎え、「骨」と「骨格」をキーワードに12組の作家の作品を展示するというもの。生物の骨の一つひとつに進化の歴史が潜んでいるように、「工業製品の骨格」も素材の進化を物語り、ものをつくる道筋や人の思考の骨組みがかたちになったものととらえ、工業製品の機能とかたちとの関係に改めて目を向ける。

出展作家は、からくり人形師の玉屋庄兵衛氏+山中俊治氏、写真家のニック・ヴィーシー氏、湯沢英治氏、アーティストのエルネスト・ネト氏、アートユニットの明和電機、インタラクティブスタジオのTHA/中村勇吾氏、デザインエンジニアリングファームのtakram design engineeringら、12組。本展は、生物や既存の工業製品の「骨」に目を向ける「標本室」と、「未来の骨」を探るべく制作された作品を紹介する「実験室」によって構成。会場の構成は、トラフ建築設計事務所が手掛ける。

会期中には、山中氏、玉屋氏、明和電機による「からくリミックス」と題されたオープニングトークや、出展作家によるクリエイターズトーク、また、山中氏と養老孟司氏によるスペシャルトークなど、さまざまなイベントも行われる予定。詳細は、こちら

玉屋庄兵衛+山中俊治「骨からくり『弓曵き小早舟』」photo: Masaya Yoshimura

明和電機「WAHHA GO GO」photo: Masaya Yoshimura

第5回企画展 山中俊治ディレクション『骨』展 -骨とデザイン。つくられた骨、未来の骨-

会期 5月29日(金)から8月30日(日)
会場 21_21 DESIGN SIGHT
開館 11時から20時(入場は19時半まで)
休館 火曜
入場料 一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料