スペースシャトル「アトランティス」は5月24日(米国時間)、米カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に到着した。当初、22日にフロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還する予定だったが、当地の天候悪化のため、スケジュールが遅延、到着地も変更されていた。アトランティスの帰還により、「STS-125」と名付けられた延べ13日間に渡る今回のミッションが終了した。

予定より遅れたものの、無事、エドワーズ空軍基地に帰ってきたアトランティス

STS-125は、ハッブル宇宙望遠鏡の最後の修理を行うことを目的に5月11日、ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。主要カメラの交換など、計5回の船外活動が実施され、この結果、ハッブルの性能は約70倍に向上、少なくとも2014年まで稼働するのは確実になったという。

アトランティスはこれから約1週間のうちにカリフォルニアからフロリダまで運ばれ、11月に予定されているフライトに向けて整備が行われる。

STS-125が無事終了したのち、関係者の次なる目標は6月13日に予定されている次のミッション「STS-127」を成功させることだ。STS-127ではスペースシャトル「エンデバー」が打ち上げられる予定になっており、主要ミッションは国際宇宙ステーション内の日本実験棟「きぼう」(JAXA保有)を完成させること。なお、現在、国際宇宙ステーションに長期滞在中の宇宙飛行士 若田光一氏は、STS-127で帰還予定となっている。