チケットの登録方法~バージョン管理との紐付け

チケットはメニューの「新しいチケット」から登録する。

チケット登録画面

  • トラッカー: チケットの分類を選択する
  • 題名: チケットのタイトルを入力。メールのタイトルと同じで、題名だけでパッと判断できるようなネーミングを心がけたい
  • 説明: チケットの説明
  • ステータス: チケットがいまどのような状態かを定義
  • 優先度: チケットの優先度を定義
  • 担当者: 担当者を選択する。マイページやメール機能に影響
  • 開始日: チケットの開始日を入力。初期値は現在の日付
  • 期限日: チケットの期限日を入力。必須ではないが、可能なかぎり入力したほうが便利
  • 予定工数: チケットの対応にどれだけの工数がかかるかを入力。時間トラッキングを使用する場合は入力
  • 進捗: チケットの進行具合を入力
  • ファイル: チケットに添付したいファイルを選択。複数選択可
  • Watchers: チケットを監視対象にさせておきたいユーザを選択。マイページに影響する

作成したチケットは、メニューの「チケット」から参照する。チケットに着手したりコメントがある場合は、随時チケットに書きこんでいくことになる。またソースのコミット時に「refs」や「fixes」といった特殊なキーワードを使うことで、チケットとリビジョンとの紐付けが可能となる。便利な機能なのでぜひ使いこなせるようにしておこう。

チケット登録後イメージ

バージョン管理とチケットを紐付けた例。リビジョン番号はリンクになっており、リポジトリブラウザで変更されたファイル・差分の確認が可能

チケット一覧のカスタマイズ例。バージョン、期限日、進捗を表示することで「いつまでに完了しなければならないチケット」の「全体進捗率」がパッと見でわかるようになっている

紹介できたのはほんの一部。まずはじっくり試用して
使い方を模索しよう

ほんの一部だけの紹介になってしまったが、Redmineのインストール方法からプロジェクトの管理・チケット管理の方法を紹介した。

FreeBSDを使っている場合、必要なライブラリをPortsからインストールしてすぐにデプロイ・使用可能になるまでの手順をまとめたつもりだ。社内に空いてるマシンや、FreeBSDが稼働してる場合はぜひ一度試してみてほしい。最初から日本語対応、ほぼすべての項目がGUIでカスタマイズ可能といった機能は、どのような現場でも柔軟に対応してくれること間違いなしだ。Redmineはただのバグトラッキングに終わらず、設定と運用次第で自由自在に形を変えてくれることだろう。

さて、この手のプロジェクト管理といったWebアプリケーション。いままでの管理方法との摩擦や現場チームとの意識の持ち方の違いなどでなかなか導入・運用に乗るケースは少ないのではないだろうか。Webニュースやさまざまなブログで紹介されていたのをきっかけにちょこっと使ってみたものの「使い方がよくわからなかった」「思ったのと違う」といった理由ですぐに使うのをやめてしまう……。プロジェクト管理は、まず実際にテストでも何でもいいので運用してデータを蓄積してみなければ「使い勝手が~」という結論は出ないものだと筆者は考えている。

「今日からはじめる」と銘打っておいてなんだが、チームでいきなりRedmineを導入する前に、まずは自身の手で「Redmineができること」を1ヶ月から半年ほど使いこみながら試すことをオススメする。