BrowserCouch

Atul Varma氏が自身のブログにおいてCouches in Browsersのタイトルのもと興味深いエントリをあげている。Webコンテンツに対してSQLを使うことはどうかと思うというVladimir Vukićević氏のブログHTML5 Web Storage and SQLに触発されたもので、Apache CouchDBをJavaScriptで実装し直し、ブラウザでデータベースを使えるようにしようという試みだ。

Atul Varma氏のこの取り組みはBrowserCouchと呼ばれている。Apache CouchDBが提供しているAPIはブラウザから扱うのに適したAPIであり、また使われているMapReduceパラダイムがマルチコアの恩恵を受けやすいものであることから、今後のブラウザDBとして真似して実装する価値があるというわけだ。

現状はまだ取り組みがはじめられた段階で成果物は公開されていないようだが、将来にはCouchDBと連動して動作する方法が検討されており、ブラウザではBrowserCouchを使ってデータの永続化を実施し、背後ではCouchDBで永続化を実現するといった取り組みがおこなわれるのではないかとみられる。興味深い取り組みであり、今後の動向に注目しておきたい。