NVIDIAは、GPUコンピューティング向け開発環境「CUDA 2.2 ベータ版」を発表した。主な新機能として、「GPU向けハードウェア・デバッガ」「GPU向けビジュアル・プロファイラv2.2」「Microsoft Windows Server 2003/2008への完全対応」などが搭載される。

デバッガは、デベロッパがブレークポイントを設定し、変数を閲覧し、状態を検証するなど、GDBから期待できる機能を有している。また、CUDA特有の付加的な機能の提供も行う。

ビジュアル・プロファイラは、GPU上で動作するCアプリケーションをプロファイルすることを可能にするグラフィック・ツールで、v2.2は、カーネル内の最大メモリ帯域幅に対応しているため、デベロッパは、CUDAの重要な性能分野の一部を確認することができるようになる。

Windows Serverへの対応では、Tesla C1060およびC1070の両方が対応。これにより、デベロッパとユーザーのOSの選択肢がMacOSXやLinux各種のほか、Windows Serverなどに広がることとなる。

また、CUDA 2.2で提供される付加的新機能には、「改良されたOpenGL相互運用性」や「ピッチ線形メモリからのテクスチャ」「システムメモリへの直接アクセスを可能にするためのゼロコピーへの対応」「ピン止めされた共有システムメモリはコンピュートカーネルがシステムメモリを共有することを可能にする」「Windows Vista上での非同期メモリ」などがある。