OKIネットワークインテグレーション(OKINET)は4月8日、ユーザー企業のBCP(事業継続計画)を支援するための、有事を想定して確実・迅速にサーバデータを保護するサーバデータ高速復旧ソリューション「サーバBCP支援パック」の提供を開始した。

同ソリューションは、保護対象のサーバにインストールする専用のバックアップエージェントにより、定期的または継続的に変更があった差分データを4-8KBのブロック単位でバックアップサーバに保存する。

従来のファイル単位のバックアップに比べてネットワークトラフィックを抑えたWAN経由のバックアップが行えるため、バックアップしたデータを遠隔地に保存可能となり、ディザスタリカバリ(DR)対策を実現できるという。

保護対象のサーバからのバックアップデータを、仮想ディスクとして参照できる特長を持つ。軽微な障害なら、サーバのデータ参照先の変更により5分でリカバリ可能としている。

これらの機能により、従来のバックアップソリューションでは実現が難しかった高速なシステム復旧が可能となり、コンピュータウイルスや誤操作のほか、災害などによるサーバデータの消失時においても事業継続に有効なシステムを構築できるという。

「サーバBCP支援パック」の構成イメージ

同ソリューションは、OKINETとインフォトレンドジャパンおよびファルコンストア・ジャパンのサーバリカバリに関する協業により実現したという。具体的には、インフォトレンドのストレージ装置「EonStor(イオンストア)シリーズ」とファルコンストアのリカバリ製品「FalconStor(ファルコンストア) CDP」を利用し、OKINETがトータルシステムインテグレーションを実施する。

OKINETは同ソリューションについて、今後3年間で200社への販売を目指す。