四月一日 - エイプリルフール

4月1日はジョークを飛ばしても許される日だ。しかしながらニュースを探す方としてはこの日ほど神経を使う日はない。どのニュースがジョークで、どのニュースは本当のニュースなのか見極めなければならない。毎年4月1日にはジョークの発表を本当だと信じて誤報道する事件が後を断たない。

タイムゾーンの関係もあるため、日本では4月2日になっていても気が抜けない。逆に3月31日の日付でもほかの地域は4月1日に入っているとしてジョークを掲載するケースもある。それらしいジョークはほんとうによくできており、判断するまで何度も読み直して検証しなければならない。ここでは特に秀逸だったジョーク発表をまとめておきたい。

Googleは脳波を使った検索補助機能のようなもの、Operaは顔をWebカメラで認識してブラウザを操作するというもの。3月31日にホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパンらから思考するだけでロボットを制御する技術が発表されたばかりであり、ジョークの内容もそれなりに現実できそうな内容に絞りこまれていてよくできている。Android携帯がほしいと思ったのは自分だけではないはずだ。

Google App Engineでは対応言語にFortranを追加したという発表があった。同じく3月末にJavaがGoogle App Engineに登場する噂が流れていただけに一瞬目を疑った。GoogleのエンジニアならFortranエンジンを実装してしまいそうに思えるから困る。

Smashing MagazineからはIE8.1のリーク情報だ。これも実によくできている。Microsoftは短周期ではリリースしていないし、これまでIE8.1の情報は流れていない。次期ブラウザはGazelleという予測もありよく読むとジョークだということがわかるが、紹介されている内容は実装する機能としては悪くないものばかりだ。

Netcraftからはセキュリティ問題が原因でWebブラウザの大量移行が発生しており、Lynxのシェアが5割を越えたというものだ。Lynxは画像処理でバッファオーバーフローが一度も発生していないなどセキュリティ上の優位性が記載されているが、そもそもLynxは画像を表示しない。